使い方
ここではDirectShowに対応したビデオキャプチャカードを使って、ゲーム機の画面などを録画する場合について説明します。
PCゲームなどデスクトップの様子を録画する場合はデスクトップキャプチャ機能を見てください。

1.インストール
インストーラーはありません。ダウンロードした”amarectv411.zip”を解凍するだけで利用可能です。


ただし事前にAMV4ビデオコーデックを別途ダウンロードして、インストールする必要があります。AMV4ビデオコーデックのヘルプも参照して下さい。

2.アンインストール
アンインストーラーはありません。解凍したファイルを手動で削除して下さい。

3.アマレコTV4の実行と初期設定
”AmaRecTV4.exe”を実行します。

※ Windows 8以外で利用する場合は必ずFAQをみて下さい。


起動すると次のメッセージボックスが表示されるので「OK」ボタンを押して先に進みます。




次に設定画面が表示されますので目的のビデオキャプチャデバイスを選択します。




ここではアマレコTVの利用者の中で最も多く使われていると思われるI-O DATA社のUSB接続SDキャプチャカード GV-USB2を例に説明します。
その他のキャプチャカードについては動作確認済みキャプチャデバイスを参照して下さい。



項目 内容
(1) ビデオキャプチャデバイス 「GV-USB2, Analog Capture」を選択します。
(2) 入力端子 キャプチャカードとゲーム機などを接続した入力端子(ビデオケーブル)を選択します。
一般的な黄色い端子(AVケーブル、コンポジットなど)を使う場合は「Composite」を選択します。
黒い端子(S端子、Sビデオケーブル)を使う場合は「SVideo」を選択します。
(3) オーディオ入力 「自動」を選択します。
GV-USB2は入力端子が一つ「Line」だけなので、どれを選んでも同じ結果となります。
(4) フォーマット 「*w= 720, h= 480, fps=29.97, fcc=YUY2, bit=16」を選択します。
(この値が初期値となっているので、初めから選択されています。)
(5) オーディオキャプチャデバイス 「Embedded on Video Capture Device」を選択します。
(6) 入力端子 オーディオ入力端子の選択はキャプチャカードにより異なります。(3)で設定する場合と(6)で設定する場合があります。
VG-USB2の場合は(3)で選択しますのでここでは何も選択しなくてOKです。
(7) フォーマット 「*sample= 48000, bit=16, ch= 2」を選択します。
(この値が初期値となっているので、初めから選択されています。)
(8) 設定完了 「OK」ボタンを押して設定完了です。


次のようにメイン画面にプレビューが表示されたら成功です。




【上手くいかない場合は】
映像が表示されない。もしくは音声が出ない場合は、ビデオキャプチャカードに同梱されているメーカー公式のキャプチャソフトで正常に動作するか確認して下さい。GV-USB2の場合は「Light Capture」で確認します。
メーカー公式のキャプチャソフトで正常に動作しない状況ではアマレコTV4はご利用頂けません。


また、複数のキャプチャソフトを同時に利用することは出来ません。メーカー公式のキャプチャソフトでの動作確認が完了し問題のない事が判りましたら、公式ソフトを終了したあとでアマレコTV4を起動して下さい。

■青い画面が表示される
GV-USB2の場合次のように青い画面になる場合があります。入力端子「Composite」または「SVideo」の選択が違うとこのようになりますので入力端子を確認してみてください。
  • 入力端子の選択が間違っている
  • ケーブルが接続されていない
  • ケーブルが断線している、ゲーム機の電源が入っていないなど


■接続に必要な中間フィルターの組み合わせが・・・となる場合

「接続に必要な中間フィルターの組み合わせが見つかりませんでした。」のメッセージの最後の方に「pa->pBFRenderer」とあったら、PC側の設定が必要です。



(1) アマレコTV4の設定画面のグラフ 1:デバイスから「コントロールパネル」ボタンを押します。
(2) サウンド画面が表示されるので「再生」タブを選択します。
(3) アマレコTV4の音を再生する再生デバイス(通常は既定のデバイスのマークがあるもの)を選択しプロパティを表示します。
(4) 再生デバイスのプロパティ画面が表示されたら「詳細」タブを選択します。
(5) 既定の形式で「16ビット、48000Hz」アマレコTV4のオーディオキャプチャデバイスのフォーマットと同じもの)を選択します。

そのほかのトラブルについては動作確認の仕方を参照してください。

4.プレビュー設定
ここではアマレコTV4の映像(プレビュー)を調整します。この設定は必須ではありませんが、アマレコTV4を利用する大きなメリットなので、しっかり設定できるようになりましょう。

アマレコTV4の上方にある「設定」ボタンを押して設定画面を開きます。(または、右クリックで表示されるメニューから「設定」を選択します。)




設定画面の左側にある「グラフ 2:プレビュー」を選択します。




項目 内容
(1)
アスペクト比
「4:3」または「16:9」を選択します。
画面を横に引き延ばしたり、逆に縮めたりする設定です。
(2)
スキャンモード
通常は「アンダースキャン」を選択します。
画面の上下左右に黒帯が入る(いわゆる額縁状態)の場合に「オーバースキャン」を選択します。
(3)
デインターレース
通常は「自動」を選択します。
※ デインターレース処理が適切に行われないと横縞のノイズが生じます。
(4)
デインターレース
処理モード
通常は「ロールプレイングゲーム」を選択します。
ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、プレイステーション1およびPS2の一部のゲームのように古いビデオ信号のゲームでは「レトロゲーム」を選択します。
「アクションゲーム」は通常使いません。ゲーム内容がアクションゲームでも「ロールプレイングゲーム」または「レトロゲーム」をお勧めします。

■処理モード:アクションゲーム
 
古いゲーム機のビデオ信号
(ファミコン)
 
新しいゲーム機のビデオ信号
(PlayStation2)
仕組みが単純なので処理の速さがメリットですが画質は悪くなります(ぼやける)。また、古いゲーム機のビデオ信号では映像が上下に揺れます。
■処理モード:ロールプレイングゲーム

古いゲーム機のビデオ信号
(ファミコン)

 新しいゲーム機のビデオ信号
(PlayStation2)
古いゲームには向きません。PS2以降のゲームやテレビ放送などで威力を発揮するモードです。
■処理モード:レトロゲーム

古いゲーム機のビデオ信号
(ファミコン)

 新しいゲーム機のビデオ信号
(PlayStation2)
古いゲーム専用のモードです。古いゲームでは常に最高の結果が得られます。
PS2以降のゲームだと粗い画像になります。
(5)
クロッピング
通常は「t=0, b=0, l=0, r=0」を選択します。
PSPのように画面の端に黒帯が入る場合は「t=104, b=104, l=120, r=120」を選択します。

「OK」ボタンを押して完了です。
プレビューのそれぞれの設定で見え方がどう変わるか確認してみてください。


【プレビューの設定は録画に反映されない】
プレビューはアマレコTV4のメイン画面に表示する映像に関する設定です。録画の場合はビデオキャプチャカードの映像をそのまま記録するので、アスペクト比やデインターレース処理は反映されません。
ただし、クロップの設定だけは録画に反映されます。
5.録画
録画するときは画面上方にあるツールバーの「録画」ボタン(赤い三角)を押します。




録画中は画面下のステータスバーに録画時間と現在のファイルサイズが表示されます。



この場合、録画開始から13秒経過し、ファイルサイズが約86MB。保存先のドライブの空きが約19GBとなります。


すこし録画したところでもう一度ツールバーの「録画」ボタン(赤い四角)を押して録画を停止します。




録画が停止するとビデオファイルの保存先フォルダーが自動で開くので“amarec (xxxxxxxx-xxxx).avi”をメディアプレイヤーで再生して見てください。




【ロゴが入ります】
AMVビデオコーデックのライセンス登録がされていない(ライセンスを購入していない)場合アマレコTV4で録画したビデオファイルにAMV4のロゴが入ります。


このロゴはAMVビデオコーデックのライセンスを購入し登録を済ませることで入らなくなります。
AMV4ビデオコーデック ダウンロード・購入案内:http://www.amarectv.com/buy.htm
AMV4ビデオコーデック オンラインヘルプ・ライセンス登録方法:http://www.amarectv.com/amv4/amv4_manual.html#license


6.修復機能
録画中にパソコンがフリーズしたり、エラー落ちなどによりビデオファイルが破損するとそのままでは再生でき無い場合があります。
再生できない場合はアマレコTV4に同梱されている修復マネージャ”RepairMng.exe”で修復する必要があります。

アマレコTV4のメイン画面を右クリックして表示されるメニューのファイルから「破損ファイルの修復」を選択すると修復マネージャが起動します。




修復マネージャが起動したらエクスプローラーから破損したファイルをドラック&ドロップして「実行」ボタンを押して下さい。






と表示されたら成功です。


ファイル名の最後にアンダーバーが付いているファイルが修復されたビデオファイルです。メディアプレイヤーで再生してみてください。

7.セーフモード
利用できないキャプチャデバイスを選択してしまった場合など、アマレコTV4を起動してすぐにエラー終了してしまう場合は、アマレコTV4をセーフモードで起動してください。セーフモードで起動するとすぐに設定画面が表示されるので問題となる設定を修正することができます。

同梱されている“AmaRecTV4 safe.bat”を実行するとアマレコTV4がセーフモードで起動します。